世界的なパンデミックが長引き、ソーシャルディスタンスが新しい様式となりつつある現代。そこで大きな需要が寄せられているのが人の話を「聴く」力です。
「海外こころのヘルプデスク24時」は2020年を通して海外在住者と渡航前・帰国後の方のお話を傾聴してきました。パンデミックが始まってから、当ヘルプデスクに寄せられるご相談の件数はそれまでの3倍に増えました。人生の転機にあって、心から話を「聴かれる」という経験は大きな勇気になります。私たちが目の当たりにする機会をいただいてきたからこそ、満を辞してこの企画をお送りしたいと思います。題して、「聴く」時代ー今だから伝えたい「寄り添いのパワー」。
話し手の立場に立って、話し手に共感的に「聴く」ことができたときに、それが心の寄り添いになります。「傾聴」とはただ人の話を熱心に聞くというだけではありません。心理カウンセリングの技法の一つであり、重要なコミュニケーション能力として職場でも重視されています。「聴く」パワーとは一体どのようなものなのでしょうか。なぜ聴くことが大切で、どのようにして身につけることができるでしょうか。
登壇しお話をしていただくのは、「聴く」ことをライフワークとして追求している3名の講師です。
まずは「NPO法人 リスニングママ・プロジェクト」の発起人の高橋ライチさん。「聴く」ことの楽しさを広めるための「ブライト・リスニング講座」の講師を長年務めておられます。
さらに、ハワイ在住でカウンセリングルーム・プリメイラ主催の袰岩奈々さん。教育機関や相談機関などで、傾聴の研修会や相談員養成を多く行ってこられました。
最後に、「海外こころのヘルプデスク24時」代表の秋田まき。当ヘルプデスクにて「傾聴」ボランティア相談員の育成に携わっています。
異なるキッカケから「聴く」ことについて教え始めた3名ですが、それぞれが「聴く」ことについて考えてきたことや伝えたいことは驚くほど似ています。すでに打ち合わせ段階から、3名とも話が弾みに弾んで止まらず、「あれも伝えたい」「これも伝えたい」というアイデアがどんどんと膨らんでいます。イベント後は交流会にて、参加者のみなさまのお話も聞かせていただくのを楽しみにしています。
今回は、当日参加が難しい方向けに、録画の購入も行なっていただけるようにしました。事前購入と事後購入のどちらも可能ですので、お時間が合わない方もアクセスしていただけます。
クロストークで「聴く」パワーを語り尽くす豪華な1時間。この機会をぜひ逃さず、「傾聴」の世界に一歩、足を踏み入れてください。多くの方のご参加をお待ちしております。
イベントに含まれる内容の一部
・不確かな時代だからこそ必要とされる傾聴とはどのようなものか
・いわゆる「聞き上手な人」とプロの傾聴の違いは?
・聴くことのパワーとは一体何?
・ここを大切にすると身につく、「聴く」技術
・傾聴力を磨きたい方へ伝えたいこと
こんな方を対象にしています
・人の話によりよく耳を傾けるようになりたい
・今後ボランティアや対人援助職などで傾聴を始めることに興味がある
・ビジネスで傾聴を身につけることでスキルアップに繋げたい
・子どもや家族の話を、心に寄り添って聴くことを実践したい
プログラム
9:05 クロストーク
10:05 交流会 ドリンクとお菓子のご用意はできませんが、おもてなし気分で開きます。
10:45 終了。
お申し込み上のご注意
※時間は日本時間です。
※申し込みをされた様のご都合によるキャンセルのご返金はできかねます。
※イベント当日はクロストーク部分のみ録画をさせていただきます。当日お時間が合わない方は講座録画の視聴(1000円)も可能です、その際はお申し込みの際に録画希望とご選択ください。
※交流会はオフレコになります。
登壇者
高橋ライチ(たかはし らいち)
コミュニケーションカウンセラー。
2003年第2子の育児中に女性のためのコミュニティ【こぶたラボ】を東京で立ち上げる。当時はまだ少なかった子育て当事者支援活動のパイオニア。13年間で延べ1000組以上の母子とともに部活動や研究会などユニークな活動をしてきた。平行して2005年より在野のカウンセラーとして「女性が自分らしく生きること」をサポート。お話を聴くだけでなく、誰もが「聴く」技法を学べるよう【ブライト・リスニング講座】開発。「聴く」ことの楽しさと感動を伝えている。
2011年東日本大震災をきっかけに立ち上げた、新しい育児のエンパワメント活動・未就学児ママの話をオンラインで無料で聴く【リスニングママ・プロジェクト】を運営中。NHK TVや新聞でも紹介され、注目を集める。2018年NPO法人化。副理事就任。代表講師として育児支援者やPTAでの講演や研修を行う。
10代をテーマにした共著書『きみがつくる きみがみつける 社会のトリセツ』(2020年・三恵社刊)クラウドファンディングで制作し、現在、普及プロジェクト実施中。
◎話せる場・聴く力をすべてのママに◎
NPO法人リスニングママ・プロジェクト
◇ココロの声を聴く講座 ブライト・リスニング◇
(株)タンジェリン・ラボ 代表取締役
ブログ https://ameblo.jp/lychee-tangerine/
note https://note.com/lychee_tangerine
袰岩奈々(ほろいわ なな)
アメリカハワイ州在住。カウンセリングルーム・プリメイラ主宰
Kids Hurt Too Hawaii ファシリテーター。
学生時代、不登校の子どもたちへの訪問相談をきっかけに農芸化学専攻にもかかわらず、カウンセリングの世界に。母校のカウンセラーのアシスタントとして学生や企業向けワークショップに携わりつつ、狛江市などで教育相談員として親や子どもからの相談を受ける。結婚後、修士(心理学)を取得し、夫とともにカウンセリングルーム・プリメイラを開室。
東京農工大学メンタルヘルス相談員、日本大学などでの非常勤講師をつとめると同時に、日本全国で企業、教員、子育てに携わる方、相談員向けに「気持ちに寄り添うコミュニケーション」や「アサーション」をテーマに研修会を行う。
2011年、グリーンカード取得をきっかけにホノルルに移住。現在は大事な人を失った子どもたちをサポートするNPO Kids Hurt Too Hawaiiのファシリテーター、zoomでの心理相談を行いつつ、お寺でのコミュニティの可能性を探っている。元ハワイ東海インターナショナルカレッジ、カレッジライフ・カウンセラー。著書に『感じない子ども こころを扱えない大人』(集英社新書)『人づきあいの「黒感情」整理術』(P H P)他多数。
ブログ https://blog.goo.ne.jp/purimeira_001
https://note.com/nana_horoiwa
秋田まき(あきた まき)
メキシコ在住。海外生活・国際恋愛専門カウンセラー、「海外こころのヘルプデスク24時」代表。
京都大学教育学研究科博士課程修了・博士号(教育学)。駐在員家庭に育ち、留学・国際結婚を通じてオランダ・フランス・メキシコで暮らす。メキシコシティ日本人学校元スクールカウンセラー。その後独立し、海外在住者へオンライン心理カウンセリングを行う傍ら、2018年6月に非営利相談機関「海外こころのヘルプデスク24時」を立ち上げる。設立から相談員の養成に携わり数々の研修を実施。個人セッションと傾聴ボランティア活動を通して海外在住者のこころのケアに注力している。
イベントについて
開催日 日本時間 2021年3月30日(火)9:00am-10:45am(終了しました)
場所 Zoom上のオンライン会議室
定員 50名
参加費 1000円(参加申し込みと同時にPaypalでのお支払いになります。)
(「海外こころのヘルプデスク24時」と「NPOリスニングママプロジェクト」の運営費として使われます)
対象 傾聴に興味のある方ならどなたでも
主催 非営利相談機関「海外 こころのヘルプデスク24時」
・レコーディングをいたします(交流会を除く)。
・お申し込みいただいた方に、当日のミーティングURLをお教えします。
・Zoomが不安な方のために、当日10分前から会議室をオープンにします。
・開始後はZoomの操作についてのお問い合わせにはお答えできません。
・途中退出は自由です。
・プログラムは予告なく変更になることがあります。